【プロフェッショナル登場】
「とれたて野菜がその場で楽しめるのが魅力です」
大和ハウス工業が開発した「植物工場」のマーケティングを手がける総合技術研究所・資源保護研究チームの宮垣慶子さん(27)は、こう話す。
大和ハウスが「農業の工業化」の一環として開発した新商品。断熱ガラスなどで組み立てられた高さ2メートルほどの箱形の栽培室でレタスやパセリ、バジルなどを水耕栽培する。
照明は蛍光灯や発光ダイオード(LED)の併用で植物の成長を促し、空調装置で18〜25度まで設定できる。どんな地域でも季節や天候に左右されずに、無農薬で栄養価の高い安全・安心な野菜を安定して収穫できるのが最大の魅力だ。
現在、大阪商工会議所や関西国際空港などで展示を進めており、注目度も上々という。年内にも大型と小型の2種類を関西圏の郊外型のレストランなどに販売を始める予定で、価格は大型で高級車1台、小型で軽乗用車1台分を想定している。
将来的には客船のレストランや登山道の茶店など、新鮮な野菜の確保が難しい場所への普及を目指している。「摘みたて野菜をサラダなどに利用でき、緑の野菜に青色や赤色の照明を当てればディスプレーとしての演出効果も期待できる」と話す。
栽培する野菜のビタミンやミネラルなど栄養分が豊富になるようなLED照明の色についても研究を進めており、植物工場が生み出す“製品”にさらに高い付加価値をつけるべく工夫に余念がない。(松岡達郎)
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